爪の黄ばみが気になる方に向けて、考えられる原因と、皮膚科に相談したい目安を三沢のネイルサロンの立場からまとめました。医学書「MSDマニュアル家庭版」では、マニキュア液を長期間使用すると、爪が黄色や茶色っぽい色に変色することがあると説明されています。一方で、爪が黄色く濁って厚くなる、すべての爪が黄色っぽくなるといった変化は、見た目だけで判断しないほうがよいものです。この記事では Nail Salon ‘em が、見分けるときの考え方と、ネイルとの付き合い方をご紹介します。
爪の黄ばみは「何本の爪に、どんな状態で」出ているかを見ます
ひとくちに「爪が黄色い」といっても、表面の色だけが変わっている場合もあれば、爪そのものが濁ったり厚くなったりしている場合もあります。原因の見当をつける手がかりになるので、マニキュアやジェルを落とした素の爪で、次の3つをチェックしてみましょう。
- 本数…1〜2本だけか、すべての爪か
- 爪の状態…表面はなめらかか、濁りや厚み、浮き、欠けがあるか
- ふだんの習慣…マニキュアなどで色をのせている期間が長いか
なお、爪の白い点や白い線については爪の白い点・白い線の原因は?|出方で見分けるポイントと受診の目安でまとめています。この記事では「黄色」の変化に絞ってご紹介します。
マニキュアを長く使っていると、爪が黄色っぽくなることがあります
MSDマニュアル家庭版では、マニキュア液を長期間使用すると、爪が黄色や茶色っぽい色に変色することがあると、写真つきで紹介されています。同書では、爪が黄色くなっている場合でも、後で触れる「黄色爪症候群」を示しているわけではない、とも書かれています。
色をのせることが多い方で、爪の表面がなめらかなまま色だけが黄色っぽく見える、という場合は、こうした変化も考えられます。ただし、見た目だけで「マニキュアのせいだろう」と決めつけることはできません。次の章のように、爪が濁る・厚くなるといった変化があるときは、別の原因も考える必要があります。
▶ 黄ばみを削って落とそうとしないでください
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、ジェルネイルを削って外すことにふれたうえで、女性の手の爪の厚みは0.5mm前後で、削り過ぎには注意が必要だとされています。もともと薄い爪なので、黄色い部分をやすりで削って目立たなくしようとするのは、爪を薄くするもとになるため控えましょう。同じ皮膚科Q&Aでは、手の爪は1日に0.1mmくらい伸びるとされています。色をのせない期間に、爪が伸びるにつれて見え方がどう変わるかを、スマートフォンで同じ指を時々撮って比べてみるのもひとつの方法です。ただし、撮った写真で良し悪しを自分で判断するためのものではありません。黄ばみが広がる、濁る、厚くなるなど、後で紹介する「皮膚科に相談したいサイン」に当てはまる変化があるときは、様子を見ずに皮膚科で診てもらってください。
黄色く濁る・厚くなるときは、爪のカビのことも
MSDマニュアル家庭版によると、爪の真菌(カビ)感染症では、軽いうちは爪に白や黄色の斑点があらわれ、進むと爪が厚くなったり変形したり変色したりすることがあります。感染した爪は見た目が変わっても、痛みやかゆみはないと説明されています。同書では、手の指の爪よりも足の指の爪に多いとされています。
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでも、爪が濁る病気でいちばん多いのは爪白癬(つめみずむし)とされています。ただし、白癬菌が見つからない場合には、爪乾癬(かんせん)という皮膚の病気による可能性もあると説明されています。MSDマニュアル家庭版では、乾癬の爪に「オイルスポット」と呼ばれる黄褐色の斑点があらわれることがあるとされています。
痛みもかゆみもないと、つい様子を見てしまいがちですが、ご自身で見た目から区別するのは難しいものです。爪が黄色く濁ってきた、厚くなってきたというときは、ネイルで隠す前に皮膚科で調べてもらいましょう。
緑っぽい色が混じるときは
MSDマニュアル家庭版では、シュードモナス(緑膿菌)という細菌に感染すると、爪が緑に変色することがあると説明されています。黄色というより緑がかって見える場合は、グリーンネイルの原因と対処法|初期症状の見分け方とやってはいけないこともあわせてご覧ください。緑っぽい色が混じってきたときも、ネイルで隠さず皮膚科で診てもらいましょう。
すべての爪が黄色っぽく、伸びにくくなってきたとき
MSDマニュアル家庭版では、まれな病気として「黄色爪症候群」が紹介されています。爪が厚くなって弯曲が強くなり、黄色または黄緑色に変色するものです。同書では、特定の肺の病気がある人や、組織にリンパ液がたまっている人に最もよくみられる、まれな病態とされています。
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、すべての爪が黄色っぽくなり伸びなくなった女性の相談に対して、黄色爪症候群と思われるとしたうえで、爪白癬ではすべての爪がかかることは通常ない、と回答しています。同じ回答では、すねから足の甲にかけてのむくみや、胸に水がたまることを伴うようになること、原因となる病気として慢性の副鼻腔炎や気管支炎などがあることも紹介されています。
すべての爪がそろって黄色っぽくなってきた、爪が伸びにくくなった、という変化に気づいたときは、医療機関で相談してください。足のむくみなど体の症状がある場合や、副鼻腔炎・気管支の病気で治療中の場合は、そのこともあわせて伝えましょう。息苦しさがあるときは、爪のことは後回しにして、早めに医療機関を受診してください。
飲んでいる薬で爪の色が変わることも
MSDマニュアル家庭版では、さまざまな薬剤が爪の変色を引き起こすことがあり、多くの場合はその薬剤を中止して爪が生え変わるとよくなる、と説明されています。同書で薬剤による変色の例として挙がっているのは、褐色や黒っぽい色、青みを帯びた色などです。ただし、薬を自分の判断でやめるのは避けてください。治療中の方で爪の色が気になってきたときは、まず主治医や薬剤師に相談しましょう。
皮膚科に相談したいサイン
黄ばみに次のような変化が重なっているときは、色で隠してしまう前に皮膚科で診てもらってください。病気かどうかの判断は医師の領域で、ネイリストが見た目から決めることはできません。
- 爪が黄色く濁ってきた、厚くなってきた、もろく欠けるようになってきた
- 黄色や白の斑点が増えてきた、広がってきた
- 爪の先が浮いてきた
- すべての爪が黄色っぽくなってきた、爪が伸びにくくなった
- 爪の黄ばみとあわせて、足のむくみなど体の症状がある
- 緑っぽい色が混じってきた
- 爪のまわりに赤み・腫れ・痛みがある
MSDマニュアル家庭版では、爪のカビによる変化かどうかを確かめるには、皮膚科医が切った爪を顕微鏡で調べたり、培養検査をしたりすることもあると説明されています。爪の状態を診てもらうため、ジェルネイルなどをしたまま受診してよいかは、予約の際に医療機関へ聞いておくと安心です。
黄ばみが気になるときのネイルとの付き合い方
上の一覧のどれにも当てはまらないときや、皮膚科で診てもらって問題ないと言われたときは、ネイルを楽しみながら様子を見ていくこともできます。一覧に当てはまるか迷う場合は、ネイルの予定より受診を先にしてください。
色をのせると、変化に気づきにくくなります
ジェルネイルなどで色をのせていると、爪の濁りや厚み、黄ばみの広がりは見えなくなります。オフのたびに、爪の色や状態を確かめるようにしましょう。日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、ジェルネイルを削って外すことをくり返すと自爪がしだいに薄くなるとも説明されています。同じ回答では、ジェルネイルと自爪のすき間から緑膿菌に感染することがあることや、ジェルネイルをつけたあとに爪が浮く(爪甲剥離)状態になり、ジェルネイルを外した例も紹介されています。オフのしかたはジェルネイルのオフ方法|セルフとサロンの違い・爪を傷めないコツもあわせてご覧ください。
色をのせずに、素爪を整えるという選択も
色で隠すのではなく、爪の形や甘皮まわりを整えて、素爪のまま過ごすという方法もあります。爪の状態を目で確かめながら過ごせるのも、素爪ならではです。
まとめ|黄ばみの「本数・爪の状態」を見て、迷ったら皮膚科へ
マニキュア液を長く使っていると、爪が黄色っぽくなることがあります。ただし、爪が黄色く濁る、厚くなる、すべての爪が黄色っぽくなって伸びにくくなるといった変化は、見た目だけで判断せず皮膚科に相談したいサインです。黄ばみを削って落とそうとせず、気になるときはまず受診を優先してください。
三沢市の Nail Salon ‘em では、施術前のカウンセリングで爪の状態やご希望をうかがっています。色をのせずに整えたい方には、爪の形を整え、甘皮処理や保湿ケアまで行うネイルケアのメニューもあります。黄ばみが気になっている方は、カウンセリングのときにひと言お伝えください。皮膚科に相談したいサインがあるときは、サロンのご予約より受診を先にしてください。メニューの内容はNail Salon ‘em のご案内ページ、ご相談はお問い合わせからお気軽にどうぞ。
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